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京都私立病院協会について

会長挨拶

京都私立病院協会会長 第6期会長の就任にあたって

令和5年5月24日の第11回通常総会で会長候補者として選出後、第6期第1回理事会で会長に選出されました。会長職は6期目となりますが、京都の民間病院を代表する団体の長を担う重責を改めて感じるとともに、全身全霊をかけて務める決意を新たにしております。役員は会長、副会長8名、理事13名、監事3名の25名の体制で、会員施設の皆様、地域医療に貢献できるよう鋭意努めてまいります。

京都私立病院協会は、会員施設が協力し合って京都の医療の充実、医療に関わる課題の解決に対し、着実に成果をあげてきました。その実績が証明するように、現在では京都府・京都市の多くの審議会に当協会が参画しており、当協会が行政に直接意見が言える場や、行政から相談を受ける機会も大変多くなりました。行政からの委託事業も大幅に増えており、近年では、医療機関の医師等の働き方改革の支援に重要な役割を担う京都府医療勤務環境改善支援センターの運営、京都府の新型コロナ陽性者の宿泊療養施設・京都市の新型コロナワクチン集団接種会場への医療従事者の派遣、医療機関の情報セキュリティ向上などの重要課題に対応し、高い評価を得ています。当協会は民間病院の多職種が協力・連携し合って運営に関わっていることが最大の強みであり、多職種が関わる当協会の役割はますます重要となる中で、各々の課題に対し、今後も期待される成果をあげてくことが民間病院の存在意義をさらに高めることに繋がると考えます。

令和5年度は新型コロナウイルス感染症が5月8日以降から5類感染症に移行することに伴い、幅広い医療機関で対応することが求められ、公費支援が段階的に廃止されます。エネルギー価格・物価の高騰は病院経営を直撃し続けています。2024年4月に向けては、医師の時間外労働上限規制の施行、医療・介護・福祉のトリプル報酬改定、第8次医療計画の策定、地域医療構想の見直し、かかりつけ医機能の制度整備をはじめとする全世代型社会保障制度の構築に向けた健保法改正等、対応すべき課題が目白押しとなっています。さらに、中長期的には、慢性疾患を有する高齢者の増加や生産年齢人口の減少が加速していく2040年問題への対応や医療分野におけるDXの推進にも取り組まねばなりません。

病院を取り巻く環境は厳しさを増すばかりですが、会員施設がその変化に対応できるよう、令和5年度も病院医療や経営に役立つ多種多様な研鑽の機会や情報共有の場を設けるとともに、地域医療・医療提供体制の継続のために必要な行政への要望活動も積極的に行ってまいります。

当協会の会員施設は規模・機能ともに様々ですが、これまで民間病院全体で結束し、連携しながら多くの難しい課題を克服してきました。第6期2年間も会員施設の強い結束と連携の下で、全力で道を切り開いていく所存です。行政とも連携を密にして協力すべきことは協力し、言うべきことは言い、是々非々で対応してまいります。

会員施設、関係者の皆様におかれましては、倍旧のご協力・ご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

令和5年5月24日
一般社団法人京都私立病院協会
会長 清水 鴻一郎