2022年1月27日
京都私立病院協会では京都地域包括ケア推進機構の委託を受け、在宅療養あんしん病院(134病院)に「在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査」を実施し、すべての病院からご回答をいただきました。
ご協力いただきました在宅療養あんしん病院の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、結果概要を以下の通りご報告いたします。
調査期間(R3.10.1~R3.11.30)での登録者の方の入院実績は50病院で423人となり、新型コロナウイルス感染症が医療現場や病床に影響を及ぼす中においても、例年と同程度の登録者が入院することができている結果となりました。平均在院日数は17.7日(入院中を除く)で昨年16.9日よりも若干長くなりました。
患者から本システムに登録したいと相談があった病院は58.2%で、登録者を優先して入院調整をしている病院は63.4%でした。
システム未登録者に対しては、「入院対象となる状態の患者が少ない」「既に多職種の連携体制ができている」等の理由により紹介していない病院が比較的多く見受けられました。本システムの院内の周知状況は、医事部で70%を超える病院、医師・病棟師長で50%を超える病院で周知されているという結果でした。
本システムに対する評価としては、登録により患者・家族の安心が得られる点や、かかりつけ医、ケアマネジャー等の関係機関の連絡先がすぐに分かる等の意見が挙げられました。
また、あんしん病院への登録だけに留まらず、システムの活用法の見直しが必要であるとの意見や、本システムの登録及び利用を介護事業者側に積極的に周知してほしい等の要望をいただきました。
今回の結果を踏まえ、今後の在宅療養あんしん病院登録システムへの一層の登録推進、効果的な運用及び登録者の安心、健康維持に繋げていきたいと存じます。
今後も在宅療養あんしん病院の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。