毎月様々な看護現場で活躍中の看護職さんが登場し、現場の魅力を発信しています。
私が病棟に勤務していた頃、寝たきりの患者さんが寝台に寝たままで退院して行かれました。訪問看護師さんと一緒にご自宅まで送らせていただいたことがあります。自宅に帰った時のご本人やご家族のなんともいえない穏やかな表情が今でも忘れられません。この体験が在宅看護に興味をもつきっかけとなりました。
当事業所は利用者さんの希望に合わせ柔軟な対応を心掛けています。しかし、働く側に余裕がないと関係性にも影響が出てしまいます。そこで、子育てができ、親の介護もできる、そんな温かい職場作りを心掛けています。私もこの職場で二人の子供を授かりました。支えてくれたスタッフに感謝です。
私も利用者さんと同じ様に生活者として日々奮闘しています。同じ目線に立つことで、何気ない会話の中から心の中の葛藤や本音の部分が見え隠れします。利用者さん、ご家族の話を聴く、心に寄り添える、という看護の原点がこの仕事の魅力ではないでしょうか。