毎月様々な看護現場で活躍中の看護職さんが登場し、現場の魅力を発信しています。
京北の地に引っ越して、育休を経て病院に復職しましたが、3人目の子育て、1時間半かかる通勤時間に、一日をやっと過ごし、精一杯の毎日でした。そんな時、今の職場に声をかけていただいたのがきっかけです。障がい者の自立を支援していく職場ということで、精神科病棟での経験と、精神科リハビリテーションでの経験を活かすことができるのではと感じたことも大きな理由です。
月日の経つのは早いもので、気が付けば3年目になりました。子育てをしながら働き続けられているのは、夜勤がないこと、残業がないことが大きいです。忙しい中でも、自分のペースで、仕事をこなすことが出来るため、無理することなく働き続けられています。病院のように時間に追われた緊張感や、緊急対応も無いため、精神的なゆとりもできました。看護師一人という環境で、医療的な相談ができる相手がいないことは正直寂しいですが、頼もしい同僚がたくさんいて、決して一人ではないと感じています。
利用者や保護者の方に安心して、施設を利用していただくためにも、看護師の役割は大きいと感じています。利用者の方は、言葉が出ない方、うまく話が出来ない方がほとんどです。それでも私のところにやってきて、一生懸命困っていることや、不安なことを話してくださいます。精神科でのスキルを活かして、相手に合わせた対応を心がけ、意図的に関わったことで、結果、利用者の方の不安や混乱が軽減できた時や、医療的な知識を深め、利用者の身体の声を聴き、適切な対処へとつなげることが出来たときに、この仕事の魅力を感じます。