2018年1月30日
京都私立病院協会では京都地域包括ケア推進機構の委託を受け、在宅療養あんしん病院(138病院)に「在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査」を実施し、すべての病院からご回答をいただきました。
ご協力いただきました在宅療養あんしん病院の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、結果概要を以下の通りご報告いたします。
調査期間(H29.10.1~H29.11.30)での登録者の方の入院実績は49病院で364人と昨年(51病院455人)より減少しました。利用者の平均年齢は84.5歳で昨年(83.6歳)よりも若干上昇しました。平均在院日数は17.1日(入院中を除く)で、昨年13.3日よりも長くなりましたが、一昨年22.0日よりは短くなっています。
また、前回調査までの「入退院時における病院と在宅チームとの連携状況」の設問は、今回の調査より、「あんしん病院における地域連携担当者の取組状況」に主眼を置いた設問へ変更となりました。患者から本システムに登録したいと相談があった病院は62.3%で、登録者を優先して入院調整をしている病院は64.9%でした。システム未登録者に対しては、「既に他職種の連携体制ができている」「入院対象となる状態の患者が少ない」「対象者が不明確」等の理由により紹介していない病院も多く見受けられました。本システムの院内の周知状況は、半数を超える病院で医師、病棟師長、医事部ともに周知されているとの結果でした。
本システムに対する評価としては、登録者(家族)の安心に繋がったことや、かかりつけ医やケアマネジャー等との連携が円滑に行えるようになったという意見が多く挙げられました。
また、システムを有効活用した具体的な入退院事例の情報提供、更なる登録の普及促進、利便性の向上等のご要望も頂戴しました。
今回の結果を踏まえ、今後の在宅療養あんしん病院登録システムへの一層の登録推進と登録者の安心、健康維持に努めていきたいと存じます。
今後も在宅療養あんしん病院の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。