2019年1月31日
京都私立病院協会では京都地域包括ケア推進機構の委託を受け、在宅療養あんしん病院(135病院)に「在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査」を実施し、すべての病院からご回答をいただきました。
ご協力いただきました在宅療養あんしん病院の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、結果概要を以下の通りご報告いたします。
調査期間(H30.10.1~H30.11.30)での登録者の方の入院実績は54病院で448人と昨年(49病院364人)より増加し、平均在院日数は14.8日(入院中を除く)で昨年17.1日よりも短くなりました。
「あんしん病院における地域連携担当者の取組状況」に関しては、患者から本システムに登録したいと相談があった病院は57.8%で、登録者を優先して入院調整をしている病院は65.6%でした。システム未登録者に対しては、「入院対象となる状態の患者が少ない」「対象者像が不明確」「患者登録の手続きが煩雑」「既に他職種の連携体制ができている」等の理由により紹介していない病院も比較的多く見受けられました。本システムの院内の周知状況は、医事部で約7割の病院、医師、病棟師長で半数以上の病院で周知されているという結果でした。
本システムに対する評価としては、登録者(家族)の安心に繋がったことや、かかりつけ医やケアマネジャー等との連携が円滑に行えるようになったという意見が挙げられました。
また、緊急時等でも登録者の判別ができる方法の確立や、本システムの利用の仕方について予め登録者へ十分に説明しておくべきとのご要望も頂戴しました。
今回の結果を踏まえ、今後の在宅療養あんしん病院登録システムへの一層の登録推進と登録者の安心・健康維持、あんしん病院側の利便性向上にも努めたいと存じます。
今後も在宅療養あんしん病院の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。