2021年1月27日
京都私立病院協会では京都地域包括ケア推進機構の委託を受け、在宅療養あんしん病院(135病院)に「在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査」を実施し、すべての病院からご回答をいただきました。
ご協力いただきました在宅療養あんしん病院の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、結果概要を以下の通りご報告いたします。
調査期間(R2.10.1~R2.11.30)での登録者の方の入院実績は55病院で417人と昨年(58病院417人)と同程度でした。平均在院日数は16.9日(入院中を除く)で昨年15.9日よりも若干長くなりました。
患者から本システムに登録したいと相談があった病院は58.5%で、登録者を優先して入院調整をしている病院は64.7%でした。
システム未登録者に対しては、「入院対象となる状態の患者が少ない」「既に多職種の連携体制ができている」「対象者像が不明確」等の理由により紹介していない病院が比較的多く見受けられました。本システムの院内の周知状況は、医事部で75%を超える病院、医師・病棟師長で50%を超える病院で周知されているという結果でした。
本システムに対する評価としては、入院の調整が行いやすいことや、本システムがあることで登録者の安心に繋がっている、コロナ禍にあり在宅での療養の希望が増える中で登録者が増加してきた印象がある等の意見が挙げられました。
また、登録者(家族)にもっと利用してもらえるようアピールしてほしい、本システムの利用により入院した場合に診療報酬上での評価を希望する等の意見・要望を頂きました。
今回の結果を踏まえ、今後の在宅療養あんしん病院登録システムへの一層の登録推進と登録者の安心、健康維持に努めていきたいと存じます。
今後も在宅療養あんしん病院の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。