京都私立病院協会では、救急医療体制の整備、感染症対策・医療安全対策の普及・啓発、切れ目のない医療・介護により住み慣れた地域での生活を可能にする地域包括ケアシステムの推進に努め、京都府内の地域医療の充実に取り組んでいます。
京都府内における救急医療体制は、京都私立病院協会・行政・京都府病院協会・医師会などが協力し合いながら維持しています。
とりわけ、救急患者を受け入れることができる救急告示病院は、数多くの当協会会員施設が担っており、京都府民のみなさまが救急医療が必要となった場合に、迅速かつ円滑に病院を受診できる体制づくりに努めています。
京都市域(京都市・長岡京市・向日市・大山崎町)での夜間・休日および山城北圏域(宇治市・城陽市・八幡市・京田辺市・久御山町・井手町・宇治田原町)での休日においては、当協会の会員施設を中心とする協力病院が輪番制で二次救急の受入体制を敷いており、その輪番制の運営・調整を当協会がおこなっています。
また、当協会では「救急医療検討委員会」を設置し、京都府内の救急医療における諸問題を協議するとともに、京都府・京都市が設置する救急医療関係の各種審議会にも参画しており、一般救急はもとより、出産前後の母子の救急医療(周産期医療)、小児救急、精神科救急の体制の充実が図られるよう意見を述べています。
感染症は抗生剤やワクチンの普及、環境衛生の向上により、着実に予防と対策が実行されてきましたが、鳥インフルエンザ等の新しい感染症や、抗生剤が効かない多剤耐性菌など新たな感染症も発生しており、常に人類の脅威となっています。
病院では様々な感染症に対する予防・治療と入院中の患者さんに対する院内感染防止対策に努めています。
当協会では医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師で構成する「感染症対策委員会」を設置しており、感染症に関する会員施設への情報提供や実地訪問による助言、感染症対策に関する相談窓口対応、研修会の開催やマニュアル作成による普及・啓発などを通じ、会員施設における感染症対策が徹底され、府民のみなさまに安心していただけるようサポートしています。
資料名 | 最新版発行年月 | 形式 | サイズ | |
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抗菌薬適正使用マニュアル(医療機関向け) | 2002(平成24)3月版 | PDF形式 | 10.5MB | |
医療機関・介護施設職員のための感染対策Q&A(医療機関向け) | 2007(平成19年)3月版 | PDF形式 | 2.2MB | |
府民のための感染対策Q&A(府民のみなさま向け) | 2007(平成19年)3月版 | PDF形式 | 427KB |
感染症予防や治療に関する基本的な事柄を整理したマニュアルを当協会で作成し、随時見直しをしています。
※有償のため、ホームページ上では公開していません。
詳しくはこちらをご覧ください。
会員施設で感染対策上のご相談を随時書面で受け付け、書面で回答しています。
「院内感染対策個別相談票」にご記入の上、当協会までFAXまたはE-maiでお送りください。
E-mail gakkai@khosp.or.jp
業務時間 9:15~17:30(土曜日 9:15~12:30、日・祝・年末年始休)
府民のみなさまのいのちと健康を守るには、各医療現場での医療技術の進歩や治療法の充実に努める必要がありますが、そこでおこなわれる医療の安全にも取り組まねばなりません。
医療の高度化・複雑化により、安全対策の範囲はますます広くなっており、病院全体でミスを起こしにくい環境づくりや、ミスを最小限にくい止めるシステム・体制整備に取り組むことが重要となっています。また、災害時等に備えた安全対策も講じておく必要があります。
当協会では、病院における医療安全に必要な基本事項をまとめた医療安全対策マニュアルの作成や会員施設の全職種を対象とした研修会を開催し、医療安全に資する情報を職員全体が共有して日常の医療安全対策に取り組むよう普及・啓発をおこない、府民のみなさまへに安心・安全な医療が提供できるよう努めています。
医療安全に資する基本的な事柄を整理したマニュアルを当協会で作成し、随時見直しをしています。
※有償のため、ホームページ上では公開していません。
詳しくはこちらをご覧ください。
京都府では、高齢者が介護や療養が必要になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる「京都式地域包括ケアシステム」の実現を掲げ、当協会を含めた医療・介護・福祉関係機関と行政が連携して切れ目のない医療・介護が提供できるよう取り組んでいます。
当協会では、在宅療養を支える病院の立場から京都式地域包括ケアの実現に必要な各種事業をおこなっています。
※各事業の説明は、こちらをご覧ください。
府民のみなさまへの医療・介護の充実には、医療・介護に従事する人材を安定して確保する必要があります。
当協会では、厚生労働大臣の許可を得て「無料職業紹介メディワークセンター」を開設しており、医療をおこなう各職種から事務職まで、医療や介護の仕事への就職を目指す方への就職先のあっせんなど、求職者と求人者をつなぐ事業をおこなっています。
さらには、看護の現場を離れる看護職の方や未就業の看護職の方のための「京都府看護職復職支援・キャリアサポート つながりネット」を医療・介護・福祉関係機関の協力を得て当協会が運営しています。看護に関するセミナーの開催やサイトやメルマガによる情報提供をおこない、未就業の看護職の方がいつまでも看護職としてつながり続け、いつでも再就業できるようにサポートしています。
未就業の薬剤師の方に、病院薬剤師として再就業を支援する「きょうと薬剤師サポートネット」も当協会が運営しています。
各事業の専用サイトがありますので、詳しくはこちらをご覧ください。