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2020年1月1日
【新年のご挨拶】会長 清水 鴻一郎
「新年のご挨拶」
一般社団法人京都私立病院協会
会 長 清水 鴻一郎
新年あけましておめでとうございます。皆さまには健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
2019年度は、5月より元号が平成から令和となり、新しい時代の幕が開かれ、令和元年の10月に当協会は創立55周年を迎えました。当協会が創立55周年という節目の年を迎えることができましたのも、設立から幾多の困難を乗り越え、今日までを築き上げてこられた諸先輩方の並々ならぬご努力、会員の皆様方の揺るぎない結束力、行政・関係者皆様のご支援・ご協力があってのことと、厚く御礼申し上げます。
いま、団塊の世代が75歳以上を迎える2025年に対応し得る医療提供体制の構築に向け、病床機能分化・連携、在宅医療の推進等、地域医療構想の実現に向けた取組が進められているところですが、その先の、団塊ジュニア世代が65歳を迎え人口が急速に減少していく2040年を見据えた対応も考えねばならない時にきています。今年度から本格化している働き方改革、将来の人口減少に対し、医療の担い手をいかにして確保していくか、ということも重要課題となっています。
これを踏まえ、当協会では、創立55周年記念事業のメインテーマを「みんないきいき明るい病院」として各種記念事業を行っています。病院は、やりがいがあって働きやすい職場であり、患者さんも明るく療養でき、スタッフも明るく働けるところであることを広く周知し、病院が地域で果たしている役割の理解促進とイメージ向上に繋げることを目的に、このテーマを設定しました。記念事業の一環として「中学生向け次代の医療の担い手育成事業」を実施中であり、若い時から病院で働く様々な医療職を知ってもらい、みんながチームを組んで患者さんの治療に貢献する魅力を感じてもらい、将来目指す職業として興味・関心を持ってもらうきっかけづくりをしています。京都府・京都市の両教育委員会のご協力の下、中学生向けのオリジナル映画を制作し、府内の全中学校に授業等で活用いただけるようDVDを寄贈しました。また、実際に我々医療職が中学校を訪問して特別授業も行っており、こうした活動が実を結び、一人でも多くの中学生が医療職を目指してくれることを期待しています。
10月には、京都府知事の西脇隆俊様、車いすバスケットボール日本代表で京都在住の柳本あまね様をお迎えし、創立55周年記念座談会を開催し、その内容を京都新聞紙面に掲載しました。西脇知事からは地域医療に必要な人材の確保、医療の役割分担を当協会と相談しながら進めていくこと、柳本選手からは病院のスタッフは自分をずっと見守り続けてくれた家族と同様の存在であり、病院は第二の家であるという、我々にとって今後の糧となるご発言をいただきました。その他の記念事業では、昨年9月にオーストリア・オランダの医療施設や高齢者施設の見学、現地の医療関係者から医療制度のレクチャーも受ける等、海外の医療・介護事情を日本の状況と照らし合わせて見聞することができ、大変参考になりました。福利厚生の一環として、会員施設の職員による各種スポーツ大会にボウリング大会を加え、55周年記念大会として開催し、大いに盛り上がりました。55周年記念誌の編纂にも現在取り組んでいます。
記念事業以外でも、従来から取り組んでいる会員施設の職員の方々のキャリアアップや病院機能の向上、地域医療の課題解決にも引き続き努めております。又、京都府からの委託事業である京都府医療勤務環境改善支援センター事業の取組について、日本病院会や全日本病院会での学会発表を行い、高い評価を受けているところであります。
先人から受け継いできた当協会の活動を更に充実させ、会員皆様のご期待にお応えするとともに、京都府市民のいのちと健康を守るべく、全力を尽くす所存ですので、本年も皆様の変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。