2024年1月29日
京都私立病院協会では京都地域包括ケア推進機構の委託を受け、在宅療養あんしん病院(134病院)に「在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査」を実施し、すべての病院からご回答をいただきました。
ご協力いただきました在宅療養あんしん病院の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、結果概要を以下の通りご報告いたします。
調査期間(R5.10.1~R5.11.30)での登録者の方の入院実績は45病院で338人となり、病院数は例年と同程度であるものの、利用者数は昨年364人よりやや少ない結果となりました。平均在院日数は18.6日(入院中を除く)で昨年15.9日よりも長くなりました。
患者から本システムに登録したいと相談があった病院は53.7%で、登録者を優先して入院調整をしている病院は57.9%でした。
システム未登録者に対しては、「入院対象となる状態の患者が少ない」「既に多職種の連携体制ができている」「対象者像が不明確」等の理由により紹介していない病院が比較的多く見受けられました。本システムの院内の周知状況は、医事部で70%以上の病院、医師・病棟師長で約50%の病院で周知されているという結果でした。
本システムに関する評価としては、登録してもらうことで患者とその家族に安心をしてもらうことができたことや、登録されている方のかかりつけ医以外にケアマネジャーやキーパーソン等がすぐに把握できる等の意見が挙げられました。
また、本システムの登録により、確実あるいは優先的に入院できるようになると勘違いされる患者が多く、その点についての説明をわかりやすくしていただきたい等のご要望を頂きました。
今回の結果を踏まえ、今後の在宅療養あんしん病院登録システムへの一層の登録推進と登録者の安心、健康維持に努めていきたいと存じます。
今後も在宅療養あんしん病院の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。